⚠ウォーキング・デッドシーズン8第5話のネタバレを含む感想を書いた記事になります。
かなりネタバレを含んで好き勝手書かせてもらってますので、この感想記事は一度見た後に読まれることをおすすめします。
観る前に読むと、なんのこっちゃ分からないというような内容ですが、観た後だと、わかるわかると頷ける部分もあるのではないでしょうか。あることを祈ります。
目次
ウォーキング・デッドシーズン8第5話より
基本情報
邦題 | ウォーキング・デッド |
原題 | The Walking Dead |
製作総指揮 | Greg Nicotero/グレゴリー・ニコテロ |
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シーズン8第5話ストーリー・あらすじ
邦題 | 懺悔 |
原題 | The Big Scary U |
監督・ディレクター | Michael E. Satrazemis/マイク・サトラズミス |
脚本 | Scott M. Gimple/スコット・M・ギンプル David Leslie Johnson/デヴィッド・レスリー・ジョンソン Angela Kang/アンジェラ・カング |
ウォーカーに囲まれ密室にニーガンと二人きりになってしまった絶体絶命のゲイブリル。
しかしゲイブリルは確信を得たように不敵に笑みを見せ
「これが理由だったのかも…あんたの懺悔を聞くことが」
とニーガンに告げた。
一方救世主の幹部らは行方不明のニーガン抜きで、この窮地を立て直す方策を練っていた。
意見の対立もあるなか、さらに労働者たちが決起して押し寄せてきた。
混乱の波が大きく広がる中で、あの口笛を吹いてニーガンが彼らのもとに帰ってきた。
シーズン8第5話の詳しいあらすじはこちらの記事でまとめています。
ウォーキングデッドシーズン8 ネタバレ あらすじ【全話まとめ】
シーズン8第5話考察レビュー
ニーガンがただの残虐な暴君ではなく、非常にカリスマ性や構想力に富んだ生粋のリーダーであることが伺えるエピソードでした。
ゲイブリルとニーガンのやりとりを一つ一つよく考えてみると、ニーガンの方針には常に一本筋が通っていることが発見できます。
「人を弱さから救っている」というニーガン。
ただ放っておけば、粗暴な連中が武器を手にして、計画も展望もなく暴れてむやみやたらと犠牲者を量産し、結局自分たちも破滅への一本道を辿る。
昔、この聖域にやってきたニーガンは、そういう無秩序な状態から、秩序をもたらして社会を作ったと言います。
秩序に必要なのは仲間意識や愛ではなく、法であり、罰が必要で、ここまで世界が混沌と崩壊した状況では、ニーガンの行うような過激な罰でしか、大勢の荒れすさんだ窮地の人間たちを統率して秩序立てることは不可能だったようにも感じます。
だから懺悔するようなことは何一つ無いと言い放ちます。
「不要な殺生は一切していない」と言うので思い返してみましたが、確かに先制攻撃や奇襲でいきなり襲ってきて奪い取っていくというような、侵略者や略奪者という類の行動は描かれていません。
圧倒的な力の差を見せつけて、大人数の住民を養うための物資を供給するよう周囲のコミュニティーを脅しますが、人員こそ今最も重要な資源であり、不要な殺生を嫌うという主義は、ベンジャミンの命をむやみに奪ってしまった時の、ギャビンのジャレッドへの態度にも現れています。
可哀想だから怒ったのではなく、不要で不利益な行動だったから不快感を露わにしたのでしょう。
一見むちゃくちゃなやり方のように見えて平和的ではありませんが、アポカリプス的な世界にあって、人類の歩んできた歴史が一度リセットされたような壊滅的な状況では、いきなり現代のような高度に発展した民主国家同士の和平的な外交交渉のようなことを実現するのは難しいでしょう。
まずは人類が長い年月かけて歩んできた歴史の縮図のように、小コミュニティー同士の血を血で洗う勢力争いから、勝者が吸収して大きくなった大コミュニティー同士の、取るか取られるかの政戦両略を繰り返して、少しずつ文明を発展させていくしか無く、ウォーキング・デッドは、まるで戦争ストラテジーゲームの中で小国家が周囲の国を吸収合併して大きくなっていくのを眺めているような感じもします。
壁を作り上げて平和にやりくりしていたコミュニティーにとって、いきなり救世主たちに脅されて、搾取される側の人間にさせられたらたまったものでは無いですが、人類の歴史は常にそれを繰り返し、発展し、この物語ではそれによって聖域の労働者階級の人々など、多くの人間が生き延びていたという合理性も片や成立しています。
そしてそれに反抗して決起し、救世主の基地を奇襲したのがリックたちでした。
圧力外交で周囲から搾取していたのはニーガンでしたが、銃の引き金を最初に引いたのはリックのほうだったということも言えます。
より多くの人間の安定した生活のために搾取する大国家が悪いのか、それに反発して戦争を起こし結果多くの人間を犠牲にしてしまう小国家が悪いのか、そういう現代でも起こっている世界規模の国際問題を、ものすごく小規模にした縮図が、リックたちとニーガンたちの争いのようにも見えます。
そんな中での、個々の人間の罪の意識、善であるための苦悩が、色んな角度からウォーキング・デッドでは描かれています。
ゲイブリルの「奴隷のように働かされている労働者は?」との問いにも、それが経済であって勝敗はあっても奴隷や物乞いでは無いと言い切り、実際労働者たちの言動からも、守ってもらうかわりに働いているんだという、それぞれ納得して契約している、この終末的な世界にあって会社と社員というような関係が成り立っていました。
ニーガンというカリスマを失いつつあった時に、労働者の間で、自分たちを守ってくれる力が失われつつある不安から暴動が起こりかけましたが、ニーガン登場で一瞬で治る所を見ても、いかに労働者たちがニーガンの運営に納得しているかが伺えます。
唯一そういう合理性で片付けられない、計画的に運営できない、利益や契約で治められない人間の性質、感情、ニーガンにとって懺悔すべき自分の”弱さ”が、妻に関わる問題でした。
ルシールというのは妻の名前だったんでしょうか?
次回、ロジータがロケットを放ちます。
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6話予告編&メイキング・インタビューyoutube動画
こちらはアンドリュー・リンカーンとノーマン・リーダスの仲の良いのどかなランチ風景。
併せて5話のメイキング映像とキャストのインタビュー映像もお楽しみください。
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ウォーキングデッドシーズン8感想 登場人物 キャスト情報まとめ
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ウォーキングデッドシーズン7感想 登場人物 キャスト情報まとめ
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