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ブラックミラーシーズン1第2話『1500万メリット』感想と評価(ネタバレなし&あり)

ブラックミラーシーズン1第2話『1500万メリット』に関する、ネタバレなしの感想や評価と、ネタバレありの結末や考察を書いています。

 

目次

 

ブラック・ミラー シーズン1-2「1500万メリット」
ブラック・ミラー シーズン1-2「1500万メリット」より

 

基本情報

 

邦題 1500万メリット
原題 Fifteen Million Merits
監督・ディレクター Euros Lyn/ユーロス・リン
原作・脚本 Charlie Brooker/チャーリー・ブルッカー
Kanak Huq/コニー・ハク
主演男優 Daniel Kaluuya/ダニエル・クルーヤ
主演女優 Jessica Brown Findlay/ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ
動画配信サービス Netflix
ジャンル 海外ドラマ/SF/胸糞
おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆(6点)

 

エピソード2ストーリー

 

近未来、全ての人が四角く区切られた無機的な空間の中で、不思議な形態で肉体労働を続け、「メリット」という名の電子マネーを貯めて、閉じられた世界を無為に、無彩色に過ごしています。

 

この生活からエスケープする方法はただ一つ。

”1500万メリット”貯めて、「ホットショット」というタレント発掘番組への切符を手にし、そこで才能を認められること。

 

ネタバレなし感想・レビュー

 

イギリスのテレビドラマシリーズ「ブラックミラー」のシーズン1第2話。

 

劇中でその全容は明かされませんが、巨大なビルの内部のような施設の中で、人々は皆一様に、同じ肉体労働をこなし、常にディスプレイに囲まれて、徹底的に管理されて生きている、という世界観が、まずすごく気持ちいいというか、空想を広げたくなる世界観で惹き込まれました。

 

才能の無い大多数の人間は、才能のある人間を、目指したり憧れたり娯楽にしたりしながら、その合間に挟まれてくる広告に促されて、小さな空間、管理された世界の中で、管理する者の思いのままに消費活動と生産労働を永遠と疑いなく続けていき、社会が成り立っていくという構図を、近未来の世界観と皮肉たっぷりのテイストで膨らませて描いています。

 

常に”広告”を通して、多かれ少なかれ洗脳・煽動されながら消費活動を繰り返して生きている現代人を、 強烈に強調して作り上げられた面白い世界観です。

 

自然の色彩が一切無い、極めて人工的な空間に閉ざされた管理社会のなかで、生きることに意義や目的意識を失った主人公が、ある才能豊かな女性と出会うところから、話が展開していきます。

 

しかし、その女性に、自分の生きる希望や意味、夢を感じ始めていた主人公を、不条理な結果が襲います。

 

そして苦悩の末主人公がとった最後の抗いのような行動は、さらに思いもよらぬ皮肉な結末へと帰結していきます。

 

この最後のシーンを見た後に残る、なんとも言えずいやな感じ、綺麗さっぱり問題解決してすっきりと落としてくれることを信じて見ていた視聴者を、裏切って終わっていく感じが、いかにもブラック・ミラー的だと言えると思います。

 

見終わった後、

 

「あ〜!よかった!!」

 

とは決して思えませんが、結局私は最初から最後まですっかり惹きつけられて見てしまったので、それは「面白かった」と言って間違いないと思います。

 

ネタバレあり結末・ラスト・考察・感想

 

以下ネタバレを含むので視聴前の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

この作品ですごく面白いというか、怖いなと思った設定は、広告を飛ばすのにもお金(メリット)がかかるというところです。

 

現代でも、ダイレクトメールやディスプレイ広告を消費者の視界に少しでも入れようと、やっきになってあの手この手を打っていますが、この世界では、それをさらにエスカレートさせています。

 

でもよく考えたら、「広告を消したければお金を払ってね」という手法は、現代でも色んな場面で見られるものですから、怖いなんて言ってられず、どんどんそういう手法は増加しつつ複雑巧妙化していくのかもしれませんね。

 

そのシステムの罠に最悪の形でハマった主人公が、自分の夢を託した女性がAV女優へと落ちて画面の前に現れた姿を、メリットが足りずに映像を消すことができず、追い詰められるシーンはなんだかぞわぞわしました。

 

そしてその苦しみに対して、主人公がどのような清算の仕方で決着をつけるのか、クライマックスに向けて期待と緊張が高まります。

 

この期待と緊張が高まれば高まるほど、それを外された時の落差は大きくなり、この作品や主人公に対して「(゚Д゚)ハァ?!」と感じる大きさは大きくなります。

 

その(゚Д゚)ハァ?!の大きさこそが、この作品の貴方への成功度の目安では無いかなと思います。

私は星6つ分の「(゚Д゚)ハァ?!」でした(笑

 

人は”何が人生の成功か”も分からないままに、それでもどんな形であれ、成功しようと、必死にしがみついているんだと考えさせられました。

 

劇中登場したアビが歌った曲「Anyone Who Knows What Love Is」は、アメリカのソウル歌手Irma Thomas(アーマ・トーマス)のヒット曲で、オリジナルはありませんしたが、Apple Musicで探せばカバーがたくさん聴けます。

その中で最もイメージに近かったのはこちら。

 

 

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引き続き第三話のレビュー記事はこちらです。

ブラックミラーシーズン1第3話『人生の軌跡のすべて』感想と評価(ネタバレなし&あり)

 

第一話のレビュー記事はこちらになります。

ブラックミラーシーズン1第1話『国歌』感想と評価(ネタバレなし&あり)

 

ブラック・ミラー・シーズン別記事まとめ

ネットフリックスオリジナル作品『ブラック・ミラー』に関する記事を分かりやすくまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。

全部のエピソードについて感想を書いてます。

 


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